満足する顧客メリットを産む仕組み=顧客ニーズ+商品分類+図案

 ハローグラスの商品開発の場合、商品構造をベースに分類した商品分類2,3,4のいずれかに該当します。その際、今まで自由なデザイン(共感するデザインと商品構造の組合せ)で、と説明しましたが、ここで、思考のほころびが見つかりました。
 従来の伝統的なステンドグラスは、平面的なパネルで、デザインと言えば図案のこと、商品分類1、2に該当します。
 今後、商品分類3,4も考慮し、修正することにしました。

ハロ₋グラスで言うところの自由なデザインとは、

『図案と商品構造を組合せるデザインで、『共感する魅せる雰囲気づくり』する仕組みのことです。
 つまり、デザインは、図案や商品構造を含め商品全般を自由に"デザイン"することを表し、図案だけの場合はデザインでなく"図案"と表すことで、使い分けることにしました。【注1】

 自由なデザインで、様々な顧客ニーズを、どのような仕組みで共感する魅せる雰囲気を演出するのか?
 先ず、その基盤となるハローグラスのこだわり(優位性)について。
 さらに、このこだわりと、相対する顧客ニーズが一致する商品、これが売れる商品コンセプト、と理解しています。
 顧客(お客様)は、千差万別、様々なニーズを持っています。それに対応する商品コンセプト(癒しと感動シーン)も様々です。


 先ず最初に、ハロ₋グラスのこだわり(優位性)について。

 ハローグラスでは、NC機械加工で生産した高品質のガラスピースの強みから産まれた商品分類に、こだわりがあり、全ての商品に対し、"不揃い感のない見映えの良い美しさ"と言う長所を持っています。
 この長所は、ガラスピース同士の均一な隙間により実現しています。全ての商品に共通した、商品構造上の大きな長所です。
 ガラスピース、単体の強みだけでなく、隣り合う全てのガラスピースとの隙間、即ち全ての間隔を設定値になる様に、図案全体をCAD(型紙作成ソフト)で、オフセット処理しているからです。

 また、図案は、下記の様な特徴があります。
①流線の滑らかな幾何学模様、シンプルでモダンな美しさ
②クリエイティブ感の溢れる図案
②繰り返し模様や対称模様、パターン模様等、均一品質の量産化が活きる図案

 これ等は、ハロ₋グラス特有のこだわりであり、製品イメージのことです。決して商品イメージではありません。


 商品イメージは、製品イメージに主役である顧客ニーズをマッチさせることです。

 例えば、フラワーパークを見学する小学校の遠足の場合、接着ステンドグラスパネルの『キラキラ輝くひまわりの花図案で演出された魅せるシーン』を見た瞬間、小学生の少女は"わぁ、きれい"と喜び、モチベーションを高めるでしょう。
これが、お客様メリットです。喜んだ少女、その好印象を口コミなどでも積極的に伝え、自分でも再び訪れるきっかけにもなります。こうした波及効果で訪問者が増えるわけです。
つまり、フラワーパークの経営者は、キラキラ輝くひまわりを購入・設置したことで、集客目的を達成したわけですが、お客様メリットを重視した成果なのです。
 このキラキラ輝くひまわりは、ハロ₋グラスのこだわりと、顧客ニーズとの一致したシーンだったわけで共感するシーン(雰囲気)のステンドグラスパネルだったわけです。

 様々な顧客ニーズに対して、様々な癒しと感動シーンの商品コンセプトが産まれるはずです。

 また、顧客ニーズは、集団(セグメント)の場合を想定しますが、個人の所有して楽しむ場合もあります。
 このニーズの捉え方で商品コンセプトも変化します。肝心なことは、一致点のある商品コンセプトが、共感を呼ぶ売れる商品、なのです。ですから、私達は琴線に触れる一致するシーンを創造することに、懸命になるわけです。

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 ここで、顧客メリットの視点から、再度『共感する魅せる雰囲気(シーン)づくり』をまとめてみました。

 顧客メリットは、例えば、
・キラキラ輝くシーンに、思わずハッとして笑顔に。
・模様替えしたキラッと魅せる新鮮ムードに、サプライズでワクワク、気分転換できた。
等、どれも顧客ニーズが満たされた状態のことです。顧客ベネフィット(便益)などとも言われています。
 ハローグラスが掲げる顧客メリットは、共感したお客様がリフレッシュして笑顔になることです。同時に、顧客である集客施設の経営者は集客増で、集客目的を達成します。

 これは、次のような仕組みから、産まれます。
①自由なデザインにこだわった商品分類と図案の組合せ、即ち、ハロ₋グラスの優位性(差別化の特徴)なので、充分に認識しているつもりです。ハローグラスのこだわりですから。
②他方、顧客ニーズは千差万別の様々な中の一つです。購入する顧客(お客様)特有のこだわりを持っています。
③両方のこだわりを、マッチする様に、摺り合わせします。
つまり、上記①と②を、マッチングして、一致した魅せるシーン(雰囲気)をデザインします。このシーンが、顧客メリットが産まれるシーン(雰囲気)なのです。


 以上のことは、商品づくりのことなので、購入して使用する顧客側では"関係ないんじゃないの?、欲しい商品なら、それだけの情報で充分!"と言う意見もありますが、ハロ₋グラスでは、オープンにして公開することにしています。

 ユニークな商品なので、いろいろな面で興味を持つ顧客に応えるためにも必要、と判断してます。この姿勢が"顧客との信頼を深める"きっかけになるかもしれませんから。商品づくりの姿勢がブランドにも大きな影響を及ぼす現在です。(ブランド品の品質、出所、差別化の方法など、顧客も賢明な人達です)

 また、商品づくりするハローグラス内部に於いても、作業の標準化を図りマニュアル化で、品質管理を考えています。商品づくりの目的を徹底するためでもあります。
ハローグラスでは、ひらめきやアート心だけに頼らないマーケティングを採り入れた商品づくりを、さらに品質管理(TQC)を行う工房を目指します。

 ときに皆さんは、どんな顧客メリットを望んでいますか?
 突然の質問なので、戸惑っている感じですか。チョッピリ瞑想してみてはいかがでしょう!


【注1】 最近、デザインと言う言葉が、ビジネス界でも、"経営をデザインする"とか"ブランドをデザインする"、"これをデザイン"等、至る所で、いろんなケースで用いられる様になっています。広い意味の"設計"です。その是非は別にして、紛らわしさや混乱を避けるため、ハロ₋グラスでは使い分けることにした次第です。
 何々の、どの部分を、どんな手法で、どんな差別化で、どんな顧客メリットを想定して・・・、デザインしたのか、明確にすることが信頼を得る・・・と、思います。

投稿日:2020年07月22日