多角形化NC加工法(ガラスピース等の難削材に適した加工法)

 ハローグラスで名付けた多角形化NC加工法は、硬脆性材料板のガラスピース等の難削材に適した加工法です。

 パソコンソフトの区分けCAD・多角形化CAMで作成した型紙やNCプログラムにより、NC工作機械で加工する方法です。

 加工法で言うと、第一工程で多角形化した線分をNC切断して多角形状化する。この多角形状化するアルゴリズム部分が金属板加工にない部分、言い替えると金属板加工では必要ない部分です。つまり、ガラス板NC加工特有の必須部分として、特許になっている部分です。

 第二工程で未加工残部をNC研磨で、所定形状(自由形状)に加工する方法です。

これ等は、ステンドグラス専用CAD・CAMソフトウェアシステムを利用することで実現します。ちなみに、金属板加工は、この第二工程のみで生産できます。


ガラスピースの生産は、下記の3工程【区分けCAD、多角形化CAM、NC機械加工】に大別される。

特徴は、

①多角形化NC加工法は、ガラスピースに適した加工法
②パソコンでNCプログラム作成しNC工作機械で加工する

【加工法の概要】

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【フローチャート】

fignc.jpg

1. 区分けCADの概要

 入力画像データを区分け、ピースの形状を確定し、デザイン図、型紙、形状データを出力する。
 入力画像データは、下記の通りです。
 1. デジカメ等から取り込んだ画像データ
 2. 絵、写真、図面、イラスト、デザイン画等を
    スキャナから取り込んだ画像データ
 3. CD、ディスク、USBメモリー等の画像データ
 4. 区分け画面で、直接描画した画像データ

2. 多角形化CAMの概要   [ 特 許 ]   

形状データ(注)を入力し、多角形化シュミレーションで多角形状化切断加工用NCプログラムと研削加工用NCプログラムを出力する。

 (注)汎用CADで作成した形状データでも可、但しDXF仕様です。

3. NC工作機械によるガラスピースの製作

 先ずガラス素板を、切断加工用NCプログラムの指令により切断し、多角形状の中間片を作る。
 次に研削用NCプログラムの指令により、所定形状に研削し、ガラスピースが出来上がる。
      

投稿日:2018年05月23日