縁なしステンドグラス概論及び商品概念が生れた技術的背景

 素材力のある美しいステンドグラス板は、西洋文化が育んだ伝統製法で作られた独特の色合いに人気があり種類も豊富で、マーケットも古くから存続しています

 仮に、日本の伝統工芸品の和紙のように簡単にカットできれば、ステンドグラス板の用途も、和紙同様に多方面で花開いたはずです。

 しかし、現実は、加工が難しく美しい素材力を活かしきれず、もったいないことです。

 ステンドグラス板やガラス板は、鉄よりも硬くて脆くて割れ易く、デザイン通りの形に手作業でカットするのが難しく、加えてカットした加工面、つまり、ガラス側面が粗くて不揃いという手作業の限界と、推測しますが、そのガラス側面を半田付けで覆い隠すように結合した半田線の美しさが魅力の商品です。

つまり、伝統的なステンドグラスは、半田付けが大前提になります。

 これに対し私は、手作業に代わる独自のNC機械加工法を開発し、高品質のガラスピースの量産を可能にしました。ガラスピースの工業生産化です。

 特徴は、デザイン通りの形を、滑らか仕上げで、機械部品並みの精度』で、手作業の限界を打破した、高品質のガラスピースの強みです。

ここから、半田付けしない、ガラス側面の美しさも見える"縁なしステンドグラス"とネーミングした商品カテゴリー』が生れ、企業イメージを表すキーワードも生れた。

その高品質のガラスピースの加工サンプルを"笑顔のステンドグラス"を例に紹介します。私がデザインしたものをパソコンに読み込んで、私が開発したCAD・CAMソフトを使って作成した型紙です。

その型紙を構成する個々のガラスピースを、NC加工で生産した。

すると、機械化メリットから手作業で難しかった下記項目を解決した。

hk421.jpg

・深いエグレ形状  ・鋭角の尖った形状、  ・滑らかな円弧の連続した流線形状  ・ガラス側面の細かな表面粗さ、  ・正確な寸法精度などが、手作業では特に難しかった。

 この強みから『シルエットの美しさ、均一品質の量産効果の美しさ』等の独自のスッキリ感・クリア感・キラキラ感のセールスポイントが生まれ、従来の平面構造だけでなく立体構造に至る迄様々な商品構造とデザインの組合せから成る幅広い商品開発に、チャレンジする道が拓けた

中でも、最初に接着する方法が具体化し、代表的商品の(縁なし)接着ステンドグラス生れたわけです。

表も裏もガラス側面も全て見える華やかさ。

光を浴びてキラキラ輝く神々しさ。

光の加減や見る角度で変化する神秘的な美しさ。これ等の場面が映える上質なスッキリ感・クリア感・キラキラ感が生み出す癒しや感動です。

さらに、大きな長所である部分的な接着ステンドグラスも可能で背景との調和を大切にした額縁効果、ワンポイント効果、目隠し効果、彩色効果等のデザインで、周囲にマッチした"背景も活きるスッキリ感の美しさ"も生れ、価格も接着面積に比例し経済的です。

 商品コンセプトとして、"華やかさ・神々しさ・神秘的な美しさが映える上質なスッキリ感・クリア感・キラキラ感が生み出す癒しや感動"を掲げている。

どれもが、"心地良いスッキリ感・クリア感の癒しわくわくするキラキラ感の感動で、リフレッシュして元気になる"商品です。

例えば、"ほっとするような安らぎ"や"ふっとするような和み"で、笑顔になる癒し・くつろぎです。

また、"あっ、きらきら"、"わぁ~きれい"と驚きや喜び・楽しさで、笑顔になるわくわくどきどきの感動です。

 商品は、窓や間仕切り、壁掛け等のパネル(接着ステンドグラス)透明ガラスの衝突防止マーク等、及び、接着以外のどこでも配置のステンドグラスキット』や壁面装飾材、アクセサリー等です。

どれも、リフレッシュして元気になる商品で、あなたの暮らしが輝きます。

 顧客ターゲットは、何となく現状に物足りず、珍しいモノ・新しいモノを探し求める余裕のある人達や集客したい経営者です。

装いや部屋、住まい、店舗やレジャー施設、宿泊施設、福祉・公共施設等を飾り、癒しや感動を享受したいニーズがある。

 販売戦略は顧客参加型の二段構えで、一段目は、ネットショップ販売に加え、話題を投げる販売促進で問合せを誘発する役割も兼ね、二段目で対話を重ねながら顧客創造する受注加工販売です。

また、真似の難しい独自商品を、自店だけで、多品種を少量ずつ限定品販売し、希少性の高い"縁なしステンドグラス"の存在感をアピールします。

特に、未来のステッカー・接着ステンドグラスのキャッチコピーで、普及品のステッカーに対極する高級感のニッチ商品で差別化した"華やかさ・神々しさ・神秘的な美しさが映える上質なスッキリ感・クリア感・キラキラ感が生み出す癒しや感動"をPRし潜在需要を喚起し、市場創造・顧客創造の販売促進を展開する。

成長戦略の柱は、ステンドグラスの本場、欧米の巨大市場へ輸出すること。

投稿日:2018年06月11日