ものづくりの課題は、商品化【試作重視】とチーム編成【協力者重視】

 現在の創業に対する認識を、整理してみました。

 ハローグラスは、特許加工法を組込んだ独自のCAD・CAM・NC加工システムを開発し、高品質のガラスピースの工業生産化を実現し、縁なしステンドグラスの商品概念を既に提案しています。

 ビジネスプランや事業計画等のブラッシュアップも一段落し、ハローグラスサイトの大幅なリニューアルアップも済んだ今、大きな節目を迎えています。

 この未成熟な縁なしステンドグラス市場に関する限り、ハローグラスは市場よりも数歩先を歩く、と自負します。ハローグラスの独自技術を活用した未開拓な市場だからです。

 一般に未成熟な市場への参入は障害が多くリスク回避対策が重要と言われている通り、チャレンジ精神+販路開拓(戦略市場)+α(技術補完を伴う共同開発)が必須と痛感しています。

市場規模と顧客に対する現状認識。

 10年前に手作りハローグラスサイトを公開して以来、そのPR効果もあって様々な意見や情報が集まり検討を重ねてきましたが、創業の決め手が未だ定まらない状況です。しかし、全てのことが拡散を経て収束する方向で絞込み段階に至ります。

 個別案件では、欲しがる顧客が存在する手応えはおぼろながら肌で感じます。

 今後、一歩踏み込んだ具体的な商品化や販路開拓を共同で展開し顧客創造・市場創造する作業を、創業準備中に実施し見極めることがリスク回避対策になる、と考えます。


商品化や販路開拓を促進する方法を、それぞれの視点から掘り下げてみました。

① 個別案件毎に試作重視のアクションプランを立てること。

 未成熟市場での創業は、"おいしさ"がある反面大きなリスクを伴うことから、未開拓市場と捉え積極的に顧客創造・市場創造し販売促進しなければならない。

そのため、強いリーダーシップを伴う具体的なアクションプランが必要です。

何より試作を重視し試行錯誤を繰り返すチャレンジが必須です。

② 半歩先の市場を狙った商品化を仕込むプロジェクトづくり(チーム編成)

 常識では、"商品化は半歩先の市場を狙え"と言われています。この点からするとPR効果などで認知が進む状況下で、独自技術の優位性はあるものの市場とのかい離も未知のまま変化も乏しく先送りしてきた。内部事情として、一人何役も担う中、ビジネスプランのブラッシュアップに追われる日々だったが、それも一段落した。

 今後、半歩先の市場を狙った商品化を仕込むプロジェクトを確立したい。そのために、顧客、企画者、共同開発者をチーム化する必要がある。

③ 対象を数件の個別案件に絞り込む。

 今までに検討した商品は、どれも障害に突き当たり中断したままになっている。障害対策を立て克服することが実現への道ですが、個別案件に優先順位もなく、次々とたらい回しにしてきた経緯がある。その多くの原因は周辺技術に対処する基盤も余力もなかったことが挙げられる。

 そこで今後、優先順位を検討し、対象を数件の個別案件に絞り込むことで、集中して障害に取り組たい。

④ 共同開発(共生する技術補完)で周辺技術を補完し、商品化を実現する。

 単独でなく、共同開発の名の下に個別案件毎に周辺技術に強いところと技術補完する開発形態を採用したい。

 コア技術で生産した高品質のガラスピースと個別案件に強い相手との共同開発(共生する技術補完)で商品化を実現する方法です。この方法で様々な個別案件の障害を克服し商品化を実現したい。即ち、②の顧客、企画者、共同開発者のチーム作りを個別案件毎に行う。

⑤ 創業準備中に商品化を見極め、創業につなげること。

 創業は易し、されど継続は難し、を肝に銘じた慎重な創業を目指すこと。


ものづくりの課題として、商品化【試作重視】とチーム編成【協力者重視】(下図)にまとめてみた。

① 補完したい周辺技術として、バーナーワーク、吹きガラスやフユージング(融着)、接着剤の3分野。

② ものづくりだけでなく販路開拓も含め、共同販売や販促の連携も視野に入れた取り組み。

③ 顧客創造、市場創造する商品化・販売促進であること。

MT6mono.jpg

投稿日:2018年08月24日