突然の疾風に乱れるススキの銀穂の美しさに、・・・

10日程前、ぐんまフラワーパークで見頃のダリアやバラをを撮った後、いつもの道順で歩き、終りに近いロックガーデンに近づいた。

 ここでは、ススキが様々な恰好で銀穂を揺らし、ダリアやバラの華やかさとは異なる自然の趣を堪能できる、いわば隠れた見所、と思っている。

 その一つに、大きな塊になって咲いているススキがあり、端のススキは、はみ出す様に茎を斜めに咲いていた。

咲き始めた銀穂は、自分の重みを支えるようにしなやかなカーブを描いていた。それが、自重とのバランスで成り立つ見事な光景で、自然で芯のある美しさに見えた。

この銀穂が、風にしなやかに揺れる光景は、たそがれ風景のイメージと共に自然体だなぁ、と感じ入った。

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その隣に小さなススキの塊もあった。風に揺れる銀穂に木洩れ日が差したり陰ったり、と点滅するようにしながら投影していた。

その銀穂が、眩しく輝いた瞬間をアップで。それは、微風に揺れる銀穂の端正な静かな美しさだった。

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突然の疾風に乱れるススキの銀穂の美しさに、はっとする一瞬の激しい美しさを感じた。日本人好みの滅びの美学が頭をよぎった。

これが、いざ自分事になると、自然体だの、滅びの美学だのなんて言っていられない気がする。なって初めて知る降り掛かる試練、平常心になれるか?

往生際の悪さもあるが、何だか、この時期、考え込むと、落ち込むことが多くなる。その殆どが妄想から生まれる不安の気もする。

なので、下手な考え休むに似たり、と外出して風に吹かれて、妄想を吹き飛ばすことにしている。すると、やりたいことでもあり、やらねばならぬことが、はっきりと浮び上ってくる。

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投稿日:2015年10月26日