ステンドグラス・アクセサリーの商品企画。ものづくり面からの軌跡

  • 関連キーワード:
  • なし

オンリーワン技術(CAD・CAMによるステンドグラス加工システム)が最も発揮できるフルスペック商品は、当然のことだが、接着ステンドグラスである。

この技術重視から抜け出せないまま、高価格商品、デザイン、組立リスク、完成度リスク、フレーム、パネルの取付等の問題点に振り回された。

さらに、高価格・高リスクの商品で、売れるか?。加えて、アート性という根本問題もぶれていたことで、自信が持てないままだった。

 オンリーワン技術・フルスペックにこだわり過ぎ、プロダクトアウト指向が強すぎた。現状では無理があり荷が重過ぎる、と今反省している。

ここは、急がば回れ。あきらめるのではなく優先順位を下げ中断しよう。

 そこで、浮上したのがガラスピース数を減らしたミニ・接着ステンドグラス。

しかし、これも中リスク・中価格とダウンサイジングしただけで、本質は変わらず自信が持てなかった。

 次に考えたのが、フレーム不用で、取付はガラスピースを直接ドアなどの透明ガラスに接着する衝突防止マーク。これなら、数枚のガラスピースのセット商品になるはず、と。しかし、お客様が透明ガラスに接着するのは難しい作業だ。ここでも、壁に突き当たった。

 最後に考えたのが、ガラスピース単体または数ピース(側面接着)商品で、かつ、お客様が接着不用分野の商品企画だった。

結局、たどり着いたのは、最もシンプルな商品で、生れたのがステンドグラス・アクセサリー。特徴は、多品種の品揃え、製作が容易で完成度が高い、リスクが小さい。お手頃価格。側面接着。

つまるところ、高価格⇒お手頃価格、高リスク⇒低リスク、品質のムラ⇒高い完成度、に落ち着いた。

反面、オンリーワン技術の優位性が半減するわけだが、その分、多品種の品揃えで補うことにした。

これが、今の身の丈に合った"ものづくり"と判断した。

残された主な課題は、艶出し研磨のノウハウ、宝石研磨に学びたい。

以上のことを、縦軸をリスク・横軸をピース数で示したのが下図である。

acs160.jpg

ハローグラス・トップページへ

投稿日:2014年01月16日